ころんとしたフォルムに、ナチュラルなツヤ。
どこか素朴であたたかみのある「淡水パール」は、ハンドメイドアクセサリーでも大人気の素材です。
でも、「海のパールと何がちがうの?」「どれを選べばいいの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、そんな淡水パールの基本や魅力、選び方のポイントをわかりやすく解説していきます!
これから淡水パールを使ってみたい方や、素材についてちょっと知っておきたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
淡水パールとは?
淡水パールについて解説します。
淡水パールとは?
- 淡水で育つ真珠(主に湖や川)
- 養殖が主流で、中国が主な生産地
- 貝の中で自然にできることもあるが、人工的に核を入れて作られるものが多い
昔ながらの真珠は海で育つのに対し、淡水パールはその名前の通り淡水で育つ真珠です。
中国での生産が盛んで安価でもあるため、カジュアルなアクセサリーへ使用するのに非常に人気です。
淡水パールの魅力はナチュラルな色合いと日常使いのしやすさ
- 天然素材ならではの優しい輝き
- 形のバリエーションが豊富(ラウンド、ポテト、バロックなど)
- カジュアルにもフォーマルにも合わせやすい
- 手が届きやすい価格帯
淡水パールのいちばんの魅力は、そのやわらかくてナチュラルな輝き。本真珠の中でも控えめなツヤ感が特徴で、身に着ける人の雰囲気を優しく引き立ててくれます。
形や大きさに個体差があり、一粒ずつ表情がちがうのも淡水パールならではの魅力です。まん丸に近いものもあれば、少しいびつで個性的な「バロックパール」も人気。
ナチュラルテイストのハンドメイドアクセサリーとも相性ばつぐんです。
また、淡水パールは比較的お手頃な価格で手に入りやすいため、気軽に取り入れやすいのも嬉しいポイント。
日常使いのアクセサリーにちょっとした「上品さ」や「抜け感」を加えたいときに、ぴったりの素材です。
淡水パールとアコヤ真珠との違い

淡水パールとよく比較されるのが「アコヤ真珠」。どちらも本真珠ですが、育つ環境や輝き、価格帯などに大きな違いがあります。
比較項目 | 淡水パール | アコヤ真珠 |
---|---|---|
育つ環境 | 湖・川などの淡水 | 海(アコヤ貝) |
真珠層 | 厚くて丈夫 | 繊細で上質 |
色・形のバリエーション | 多い(個性的) | 比較的均一(整った丸型) |
価格 | 手頃でカジュアル | 高級感がありフォーマル向け |
淡水パールは、湖や川などの淡水で育つ貝(ヒレイケチョウガイなど)から採れる真珠です。カジュアルでナチュラルな雰囲気があり、バロック型や楕円など多彩な形や色が楽しめるのが魅力。
手の届きやすい価格も、ハンドメイド好きさんにとってうれしいポイントです。
一方のアコヤ真珠は、日本近海で育つ「アコヤ貝」から生まれる高品質な海水真珠。最大の魅力はその繊細で上品な輝き(テリ)です。
光が奥からにじむように美しく、丸く整った形も多いため、ブライダルやフォーマルな装いにぴったり。
1つの貝から1粒しか取れないため希少性も高く、「本物志向」や「一生もの」のアクセサリーを求める方から根強い人気があります。
どちらが良い・悪いというよりも、シーンや目的によって選び方を変えるのがおすすめ。
日常に寄り添う淡水パール、特別な日に輝くアコヤ真珠。
どちらも、それぞれの良さがあります。
淡水パールの選び方
ひと口に「淡水パール」と言っても、実は色・形・サイズなど種類はさまざま。自分の作りたいアクセサリーや好みに合わせて選ぶのがポイントです。
形で選ぶ(丸い・バロックなど)
淡水パールには、ラウンド(丸型)、セミラウンド、ポテト、ライス、バロックなど、実に多くの形があります。
- ラウンド型(真ん丸):上品でバランスがよく、シンプルなピアスやネックレスにおすすめ。整った印象に仕上がります。
- バロック型(いびつな形):唯一無二の個性が魅力。ハンドメイド感を大切にしたい人にぴったりで、アートっぽいアクセサリーに仕上がります。
- ポテト型・ライス型:ほんのり丸みのある自然な形。ナチュラルで可愛らしい雰囲気に。
形の個性を活かすと、作品にオリジナリティが出てきます◎

色で選ぶ(ホワイト、ピンク、パープル系など)
淡水パールには、ホワイトだけでなく、ピンクやパープル、クリーム、グレーなどのニュアンスカラーがあります。
- ホワイト系:王道のパールカラー。清楚で万能、フォーマルからカジュアルまで使えます。
- ピンク系・パープル系:可愛らしさや優しい雰囲気が欲しいときに。肌なじみもよく、女性らしい印象に。
- グレー系・ブロンズ系:大人っぽくシックなデザインにぴったり。落ち着いたカラーが魅力です。
作品の雰囲気や季節感、組み合わせる金具の色(ゴールド/シルバー)とも相性を考えて選ぶと、よりまとまりのある仕上がりに。

ツヤや巻き(真珠層の厚み)をチェック
真珠の魅力はなんといっても「テリ(輝き)」。淡水パールは真珠層が厚めなので丈夫ですが、ツヤの質には個体差があります。
- テリがしっかりあるものは、光を反射して表面にうるっとした輝きがあり、高級感があります。
- ツヤが控えめなものは、ナチュラルな雰囲気で素朴さが魅力。アンティーク風の作品やカジュアルデザインに◎
ネット購入の際は、光の当たり方やレビューも参考にすると安心です。
穴の位置や大きさも重要(ハンドメイドで使いやすいか)
意外と見落としがちなのが「穴あきパール」の仕様。
- 縦穴 or 横穴:使う金具(ピンやワイヤー)の通し方によって、どちらが合うかが変わります。ピアスやフープに吊るすなら縦穴、並べて使いたい場合は横穴がおすすめ。
- 穴径(直径):ピンが入らないと加工できないので、事前に使う金具の太さも確認しましょう。
無穴(穴なし)のものもありますが、その場合は接着剤で貼り付ける方法になります。
淡水パールを楽しもう
淡水パールは、形も色もひとつひとつ違って、まるで小さな個性がぎゅっと詰まった宝石みたい。
そんな魅力あふれる素材だからこそ、選ぶところからもうハンドメイドの楽しさが始まっています。
気軽に使えるのに、仕上がりはぐっと上品。
あなたの感性で組み合わせて、自分だけの特別なアクセサリーを作ってみてくださいね。
ちょっとのアイデアと、ほんの少しの手間で、日常にきらりと光るお気に入りがきっと生まれます。
ぜひ、淡水パールの世界をたっぷり楽しんでみてください♪